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7. しかし、自転車の旅はまだ終わらない

開聞岳 - 完璧なサイクリングの日の最後を飾る、完璧な風景

佐多岬までは自転車で行く事ができなかったので旅程を延長した。フェリーで鹿児島湾を渡って指宿へ行き、開聞岳周辺から知覧までを自転車で回った。美しい公園の中‐おそらく神風特攻隊の飛行場の一部だと思われる‐でキャンプをした。不幸な若い特攻隊パイロットに関する博物館も訪問した。そして翌日鹿児島市に到着した。

追加で走った150キロは最高のフィナーレであり、アンコールのようでもあった。南の海を下に眺めた高地にあって、日本の南に辿り着いたんだなぁ、と感慨にふけった。

西大山という小さな駅で一休みした。日本で最南端の駅であり、開聞岳を臨むお茶工場の畑の端っこにある。(旅のスタート地点の近くには日本最北端の駅稚内があった)

まるでタイミングを見計らったように、鹿児島市に到着すると賑やかなおはら秋祭りに参加することができた。市内の通りは全て交通止めになり、色とりどりのパレードが繰り広げられていた。すぐに、揃いの衣装に身を包み、お酒をすすめてきた電話工事の人達のグループに仲間入りした。およそ4000キロ、71日間に及ぶ、旅の締めくくりにこれほど相応しい歓待はあっただろうか。

[6. 九州、ついにやって来た] [8. あとがき]

last modified:27, 06, 2008