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Length of Japan : 福岡 - 東京日本の入り口 (福岡-岩国)
概要
詳細日本の入り口 "福岡"韓国からの海の玄関口となる福岡市は人口130万人の都市であり、北部に位置する人口100万人の北九州市とともに日本第4位の都市圏を構成している。 日本に上陸し、東京方面に向かおうとすると、この巨大な2都市間を恐ろしい交通量と共に走行しなければならない。最短ルートは国道3号を利用することであるが、ここはもう一つ日本海側の道を選びたい。 福岡市の中心から北へ10kmほど走ると、国道3号から国道495号が海側に分岐する。国道3号とそれほど距離は変わらないが、自転車の快適度が勝る国道495号線を選びたい。国道からさらに海岸沿いに入るとさつき松原など日本的な風景にも出会うことができる。 左に海を眺めながら国道495号を走っていると次第に海際にそそり立つ工場群が前方に近づいてくる。これが北九州市である。北九州市は日本で初めて官営製鉄所(西洋式製鉄所)が建設された都市である。ここから本州との連絡口である関門海峡まではその当時からの工場地帯が密集している。主要港であった門司港及び門司港駅周辺では往時(明治、大正時代)の街並みが保存されているので是非覗いてみたい。 門司を抜けたそこは九州最北端。本州に渡るには船を利用するか関門海峡に掘られたトンネルを利用する必要がある。船は、北九州港を横切るように200円で、トンネルは20円で本州に渡ることができる。旅情なら船、経済性ならトンネルをお勧めする。 潮流の激しい「関門海峡」関門海峡は、日本海と太平洋を結ぶ海峡である。ここは潮の流れが速いことで有名であり、また、満潮と干潮が1日に2回づつあるため、一日に4回も潮の流れが太平洋⇒日本海、日本海⇒太平洋と変わることでも有名である。 余談であるが、サムライとして有名な武蔵はこの関門海峡にある巌流島で生涯最大のライバルである佐々木小次郎と決闘をしたとして語り継がれている。
この潮流と両方の海からの豊かなプランクトンは素晴らしい幸ももたらしてくれている。魚貝類はとてもおいしい。 本州に入り国道2号線を15kmほど東に進んだところで、今度は山の中に進路をとりたい。広島、大阪方面に急ぐには幹線国道である国道2号線を進むのが最も早いが、中国地方を満喫する為にはぜひ緩やかな山々へ踏み入ってほしい。古き良き時代の日本の農村がいつもと変わらぬ姿であなたを待っている。 日本最大の鍾乳洞「秋芳洞」県道33号に沿って、美祢市に出たら、そこから国道435号、県道32号に沿って北上する。前面に白い岩が点在する大地が見えてきたら、そこがこのエリアの目的地の1つである日本一のカルスト台地「秋吉台」である。周辺の山々は木々に覆われているが、この一帯だけは見事な草原が広がっている。 日本一のカルスト台地の地下には、日本一、いや東洋一の鍾乳洞がたたずんでいる。高さ30m、幅20mの巨大洞窟空間が約1km続く秋芳洞がそれである。このスケールにまるで映画の世界にいるという錯覚を覚えずにはいられない。しばし、旅の主人公から映画の主人公にその役柄を変えてみては。
秋吉台から日本海へ下ろうと県道32号を進むと萩市にでる。 吉田松陰は中国で起きたことを知り、列強による殖民化という日本の危機を警告した。 多くの武士が彼の学校に参加し学んだ。彼らは明治維新に際し重要な役割を果たし、鎖国を終らせ、西欧化を推進した。
近代日本の原点ともいえる萩を後にしたら、これまでよりもやや山深い地域に足を進める。東へ県道11号、13号をなぞると、津和野町に出る。ここは小京都と呼ばれ名高い城下町である。 10km津和野から国道9号にそって北上すると日原町に着く。細く急な坂をあがったところに日原天文台と枕瀬森林公園キャンプ場がある。 日原枕瀬森林公園キャンプ場。400円 75cm反射望遠鏡を備えるこの天文台は1985に建立され、多くの観光客や天文ファンを魅了してきた。しかし現在、訪れる人は比較的少ない。逆に言えばかつてよりゆっくりと星空散歩を楽しむことができる。12時~22時。 美しき五連のアーチ「錦帯橋」津和野から国道9号線を北上すると日原町で国道187号線が右に分岐する。ここから国道187号線で原爆で有名な都市・広島へアクセスする。 ここから広島まで続く緩やかな山々に囲まれた地域は、日本で最も高齢化が進んでいる地域の1つであり、その高齢化率(65歳以上の人口割合)は30%を超え、道行く人の3人に1人以上はおじいちゃん、おばあちゃんである。それだけに日本の昔の生活が普段の日々の中にまだ残っている地域ともいえる。 山を越え、国道2号線と合流すると、山が途切れ海辺の都市・岩国市に出る。この岩国市には「錦帯橋」という有名な橋がある。「錦帯橋」は長さは193m 、5つの木造アーチ橋が連なる構造は世界的に珍しく独特で、海外からも研究者が多く訪れている。“木の国"日本の木造技術の粋をここで目の当たりにすることになるだろう。 日本自転車海道は世界遺産「宮島」「爆心地広島」そして「しまなみ海道」と瀬戸内の島々をつなぎながら京都へ向かう。 いち押し!!青海島青海島は奇石、奇岩でしられている。島内はサイクリングもできるが、奇石・奇岩を見るには遊覧船に乗るのがお勧めだ。 山口県長門市のシーサイドスクエアに乗り口がある。 福岡市博物館漢委奴国王印(金印)の実物が見れる。海ノ中道を通っての志賀島への寄り道も悪くない。
玄海町の宗像大社(沖津宮)へよってみるのも良いだろう。 残る二宮は大島村の宗像大社中津宮、そして通常訪れることのできない「海の正倉院」沖津宮である。 ルート
気象データ : 福岡英語版(福岡-岩国)→(岩国-尾道)東へ進む uploaded:08, 04, 2006
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