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Length of Japan : 福岡 - 東京

 
 
Length of Japan part 1
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世界遺産と「日本の遺産」をつなぐ(岩国−尾道)

iwakuni-map.jpg

区間地図
1/144 000 @144dpi
岩国-尾道 (2126x939)
拡大地図
1/72 000 @144dpi
岩国-熊野 (1980x1435)
安浦-尾道 (1905x980)

概要

ルート:岩国-広島-竹原-尾道
走行距離 :140 km
ベストシーズン:通年
走行可能:通年
起伏 : slope.gif (少ない)
自然 : beauty.gif (豊富)
歴史 : building.gif building.gif building.gif building.gif (豊富)
交通量 : building.gif building.gif building.gif building.gif (多い)

詳細

世界遺産「厳島神社と原爆ドーム」

miyajima.jpg 岩国から海岸沿いを国道2号線に沿って北上すると、次第に海を挟んで右手に大きな島が近づいてくる。これが世界遺産・厳島神社を擁する宮島である。
厳島神社は、神社それ自体も価値の高いものであるが、潮の干満を利用した神社の設計は国際的にも例がなく、建造物と自然とが一体になった価値の高さが評価され、世界遺産に1996年に登録された。

しかしながら、(近年は世界的な気候変動が一つの原因とも言われているが、)周囲の潮位の変動により、床上浸水が日常的に発生するようになってきてしまっている。厳島神社が水没遺跡になる前に、この自然と共存した日本建築を一度目に焼き付けておいてほしい。
なお、島への航路は片道自転車込みで270 円である。

宮島から北を眺めると、福岡、北九州以来の大都市が目に入る。山間から流れ出る大田 川の三角州に発展した人口120 万都市・広島である。

hiroshima.jpg ここで言及するまでもないが、広島は第二次世界大戦で原爆が投下された都市である。

ここでは自転車をしばし離れ、ゆっくりと人間の犯した汚点、そしてそこから復興した広島の力強さに心を傾けていただきたい。

江戸の町並みを残す町 「竹原」

takehara.jpg 山と海が複雑な地形を織り成す“瀬戸内海”。中国地方と四国地方の間に挟まれたこの海はそう呼ばれている。大きな潮流もなく、多くの島に囲まれたこの海は年中穏やかであり、豊穣の海として知られている。走行中は、この辺りの海岸沿いの路上には牡蠣の貝殻などが散乱していることから、この海の豊かさを感じることができる。

この瀬戸内海には数百という島が点在しており、それぞれがこの自然の恵みを生活の基本として、今日も暮らしている。自転車でなければ訪れることが難しい地域、クルマでは見過ごしてしまうような小さな島がこのエリアには散在している。ぜひ、自分だけの瀬戸内海の景色を見つけてほしい。

広島から国道2号を経て、県道34 号で一山超えると、無数の島が浮かぶ瀬戸内海があなたの面前にその姿をあらわす。そこから海岸線を縫うように走る国道185号をゆっくりと東に進むと、数百年前の日本にタイムスリップするような錯覚に陥る街に出会うことになる。その街は広島市と尾道市のちょうど中間に位置する竹原市である。

単に江戸時代の面影をとどめる通りや建物なら、ほかの土地にもある。 が、国道185号 から数分山側に入ったところにある「竹原地区重要伝統的建造物群保存地区」(町並み保存地区)は約5ヘクタールという面全体が、統一性を保って江戸の風情を醸している。そのボリュームに圧倒され、取りあえずうなる以外の表現が見つからない。この街並みはこのあとで訪れる尾道市と並び、映画やテレビのロケにもよく使われることでも有名である。
約400mの目抜き通りを中心に、江戸後期の商人屋敷など120 軒の古い建物が連なる。

低い2階建ての軒先に、町人文化の様式美を伝える筒状の棒瓦が深く張り出し、下の白壁や板塀に濃い陰影を生む。そこへ様々な線形の出格子が競い合うように意匠を凝らした家々が15 の通りを縦横に編み、周辺の市街地とはかけ離れた異次元の空気を漂わせる。


斜面にへばりつく町「尾道」

江戸の街並みを後に、瀬戸内海走行を続けると、いよいよ四国への道の入り口となる尾道市に到着する。尾道に入ると左上の山斜面に多くの家を望むことができる。

尾道市は、25 の古寺を中心として斜面にへばりつくように発達した街であり、現在も人間しか通ることのできない幅の人道が縦横に張り巡らされた迷路の街である。

尾道駅前の再開発ビルの1階が観光案内所になっているのでここで町歩きマップを手に入れよう。自転車をここにおいて昼下がりの散歩といきたい。尾道を巡るコースとして、マップには文学の館めぐりコース、文学の小道、古寺巡りコースなどが掲載されている。
自分の嗜好にあったコースを選んでめぐろう。そして最後には、背後にたつ千光寺山に登ろう。ロープウェーでも登ることはできるが、健脚のみなさんには街を散策しながらそのまま山頂まで登山してほしい。ほんの数十分で登頂することができる。山頂からは、尾道の街並み、瀬戸内海、そしてこの後レングス・オブ・ジャパンが進む、「しまなみ海道」が遥かかなたまで続いている。

いち押し!!

毛筆の里「熊野」

160 年の歴史を有し、全国生産の約80%を占める伝統的工芸品である熊野筆の生産地である熊野町は、四方を緑豊かな自然に囲まれた”筆の都”である。

日本文具の4つの宝である「筆・墨・硯・紙」の展示をはじめ、筆から生まれる美術、工芸、遊びなど、筆の広がりの世界を見て、触れて、体験することができる。

また、筆の精と筆づくりの先駆者の功に感謝をこめて、町内の神社境内には熊野筆のシンボルである筆塚が建立されている。ここで毎年行われる筆まつりでは、全国の愛好者のもとで活躍し、役目を終えた筆が供養されている。

ルート

岩国 錦帯橋[2m]
| 国道2(25km)
宮島[3m]
| 国道2(20km)
広島[2m]
|
|
国道2(10km)
県道34(8km)
熊野
| 県道34(19km)
安浦[2m]
| 国道185(20km)
竹原[2m]
| 国道185(27km)
国道2(11km)
尾道[8m]

気象データ : 広島

ここ

英語版

ここ

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uploaded:08, 04, 2006