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Length of Japan : 福岡 - 東京細尾峠日本最長「サイクリングロード」(日光-東京)
概要
詳細銅の道「細尾峠」日光観光を堪能したら、ゴール地点の東京に向かおう。まずは、日光市街から、いろは坂方面に7キロ戻り、国道122号に進をとる。国道120号から国道122号へ左折したらすぐ次の信号「細尾町」で右斜め奥に入る。これが旧国道122号だ。旧道を進めば、ほどなく新道の橋をくぐり、追って細尾峠の峠道に入ることができる。 ここで道なりに新道に入っていってしまうと、2.7kmのトンネルが待っている。現在はほとんど交通量の無い、旧道の細尾峠をぜひ目指してほしい。 旧道の細尾峠は四半世紀前まで日光と足尾を結ぶ動脈だった。多くの人が銅をもち、この峠を越えた。そしてその銅は日光の美しい建築物と替わり、今も人々の目を楽しませている。 なお積雪期、旧道の細尾峠は閉鎖される。 足尾町
峠、もしくはトンネルを越えると道は緩やかに下り、次第に山肌が削られた山々や赤茶けた工場が視界に入ってくる。ここ足尾は、江戸時代の1610年に発見されて以来1970年代までの約400年にわたって、銅の採掘地として栄えた。ここで産出された銅は江戸・東京や日光をはじめとする各都市、そして海外にもその自然資源を提供しつづけた。
足尾市「田元」についたら右の旧道を走ろう。 なお、国道122号沿いは大間々まで何度も旧道や対岸の道を走れる機会がある。面倒がらずに交通量の少ない道を選びながら走って欲しい。 さて最盛期には人口4万人を擁した足尾の街であるが、そんな銅山も1970年代にはその役目を負え、現在はひっそりとした観光地となっている。足尾市街には当時の坑道をそのまま利用した博物館があるのでぜひ訪れてほしい。トロッコ列車に乗ることもできる。 足尾の谷を流れる川は渡良瀬川という。この谷を源流とするこの渡良瀬川は巨大都市東京の水源の1つとして今日も大きな役割を果たしている。川沿いに谷を下ると巨大なダムが現れるが、それがその証拠である。この草木ダムは関東圏の重要な水供給地なのである。
これまで多くの山々を越えてきたこのレングス・オブ・ジャパンもあとはこの平野を縦断するばかりとなった。 そこで、レングス・オブ・ジャパンでは、渡良瀬川、利根川、江戸川と大河川沿いに整備されている自転車専用道をなぞり、快適に東京入りできるルートを提案する。
この自転車道は一応、東京までつながっているが、その道のりは河川の両岸を使いながら、複雑に入り組んでいる。日本人サイクリストでも看板や正規のルートを発見できずにコースアウトしやすい。日本に自転車ルートの組織化が求められていることを実感させられるルートでもある。 桐生市
さて、話を自転車に戻そう。
桐生市は、日本最大のギャンブルともいわれるパチンコの機械を全国で最も多く生産している都市である。 大間々町と桐生市の境から8kmほどで錦桜橋と書かれたサインがあるので左に曲がり、橋を渡る。
ここから渡良瀬川沿いのサイクリングロードに出るが、残念ながらサイクリングロードは何度と無くわかりにくい場所がある。ここではそれをできる限り解説する。いずれにしてもサイクリングロードをつないで走るには十分価値があるのであきらめずがんばって欲しい。私たちも標識の整備などを訴えていきたい。
サイクリングロードは錦桜橋の東側から始まり、東南に続いていく。完全舗装の道をノンストップで楽しんでもらいたい。 錦桜橋から3.5km行ったところにわかりにくい場所がある。(松原橋約600m手前)
左の写真のように進んで欲しい。
足利市
桐生市の次の大きな都市は足利市である。松原橋から600mほど走ると足利市との境に着く。サイクリングロードは大きく左へ曲がり少し戻る格好になる。わかりにくいポイントなので左の写真、そして以下の地図などを参照して欲しい。
程なく境橋に到着する。橋を渡ったら右の車道へ入る。ここには標識が無い。もし左に赤い鳥居が見えてきたら正解だ。 その後は車道からサイクリングロードに戻る。赤い鳥居を見てから300mほどで小さな川を渡る小さな橋に着く。この小さな橋を渡り、土手を上がって渡良瀬川に出よう。 ようやく再度川沿いの快適なサイクリングロードに戻ることができた。 境橋(赤い鳥居の有ったところ)から約3kmで葉鹿橋に着く。ここでサイクリングロードが二分されるように見える。しかし右側、土手の上を走り続けてはいけない。ここはサイクリングロードではなく、行き止まりなってしまうからだ。写真にあるように左側を通り、土手から下ろう。 足利市でサイクリングロードは何度か川を横切る。したがってそれを追い続けるのは残念ながらとても難しい。だから不本意ながら少しの間サイクリングロードを離れ、車道を走ることをお勧めする。葉鹿橋から約5.5kmの緑橋に着いたらサイクリングロードは左に曲がり橋を渡るように続いている。しかし私たちはここからそのまま真っすぐ車道を進む。約2km進むと田中橋の北側に着き、再度サイクリングロードに戻ることができる。
ここは日本最古の学校といわれる足利学校が位置する都市である。この足利学校周辺は当時の趣き残る場所であるので、一休憩とってはどうだろうか。 史跡足利学校は後述の田中橋の西、約200mの永楽町信号から500m北上した左側奥にある。
史跡足利学校
田中橋からはやさしい。道は一度渡良瀬川を渡り、その後は川の南側をなぞっていく。 渡良瀬遊水池
田中橋から約22kmで東武線の鉄道をくぐる。するとサイクリングロードは二手に分かれる。地図・写真のように右手を進もう。 渡良瀬遊水地の西側を走ると真新しい道の駅「北川辺」が見えてくるだろう。近年できた施設なのでまだ載っていない地図もあるかもしれない。 道の駅で一息ついたら「3.5km」の里程標が見えてくる。そこが川を渡るタイミングだ。里程標のそばに三国橋があるので、これを渡り、渡良瀬川東側に沿って続くサイクリングロードを行こう。 地図を見ると遊水池の中を突っ切る道を走りたくなるかもしれない。もちろんそれもいいアイディアだ。でも紹介した西側の道も変わりなく景色を楽しむことができる。 利根川三国橋から川に沿ってサイクリングロードを15kmほど走ろう。里程標が「120.5 km」を示すあたりに境大橋があり、右手の対岸に城のような物がる見えてくるだろう。 残念ながらこの橋には素直に入ることはできない。まず橋をくぐってから左に曲がり、土手を戻る手順が必要だ。すると自転車と歩行者専用橋に着く。 橋を渡ったら2km近く車道を走ると関宿橋が見えてくる。
江戸川関宿橋を渡ると、その西側から江戸川サイクリングロードが始まる。 サイクリングロードの近くにはいくつかの巨大スーパーやコンビニがある。例えば関宿橋から6.3kmの里程標「50.5 km」のそばに宝珠花橋をはさんで「サルヤスーパー」がある。また、里程標「20.7 km」のそばには埼玉県三郷市中央にスーパーの「SATY」がある。 これらの店舗ではトイレが使える。スーパーは大抵、朝10時から毎日開いている。 サイクリングロードは江戸川に沿って東京湾まで続くが、ここではそこから離れ、東京中心へ向かう。 宝珠花橋から33kmで国道6号が通る「新葛飾橋」に着く。里程標「18km」が目印だ。 近くには「葛飾橋」「葛飾大橋」という非常に紛らわしい橋があるので注意しよう。 東京中心へ行くには「新葛飾橋」から国道6号を通るのが便利だ。なお、ここでも境大橋と同じような手順が必要だ。つまり、一度橋をくぐってから戻るようにして道路に出る。
(もし寅さんで有名な葛飾柴又へ寄りたいなら江戸川サイクリングロードの里程標「17km」地点で出よう。横断歩道を渡り、スロープを下り、右へ曲がると50mで左に柴又商店街が見えてくる。) 国道6号国道6号に入り、西へ向かうと浅草を経て都心へと行ける。国道6号は当然とても交通量が多いが幸い幅は広い。「国道6号」のサインと「浅草」「日本橋」といった地名を追おう。 付近には上野や浅草、秋葉原や東京大学など、さまざまな観光地がある。それぞれの嗜好にあわせて、ゆっくり走ってほしいところであるが、一応、この旅、レングス・オブ・ジャパンのゴールは日本橋としたい。 日本橋は、江戸時代初期に江戸幕府によって整備された江戸と京都を結ぶ東海道、中仙道の基点として定められた。以来、全国各都市をむすぶ主要国道の基点として位置づけられ、今日でも国道1号、4号などを初めとする主要国道の基点となっている。 福岡から1930kmにわたって走ってきたレングス・オブ・ジャパンもついにその終点を迎える。たとえそれが都市の喧騒に忘れ去られようとしていても、その歴史と重さを福岡から走り終えたあなただけは感じえるに違いない。 終点には日本国道基点の碑がひっそりと建てられている。 あとがき2000km近くに及ぶ自転車での日本横断の旅。いかがだったでしょうか。もし走り終えたならその感想、ご意見など私たちに送っていただきたく思います。情報は刻一刻と古くなっていきます。小さなことでも現状と違っていた点などご教示ください。 私たちはレングス・オブ・ジャパン「日本縦断サイクリング街道」を自転車の国道一号線と位置づけ、PRをすると共に、全国に展開していく計画です。すべてのルートを実走し、データや写真を収集するには私たちだけでは限界があります。ぜひ皆さんのご協力を仰ぎたく存じます。 それではウェブフォーラム、そして実際に自転車に乗りながら、路上でお会いしましょう! 感想文もお待ちしています。 ルート
気象データ : 東京英語版西へ戻る(長野-日光)←(日光-東京) uploaded:08, 04, 2006 |
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