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Length of Japan:北海道

Length of Japan part 1
 
hakodate kuromatsunai sapporo asahikawa

3.「札幌 - 旭川」


概要

ルート:札幌-夕張-富良野-旭川
走行距離 :212 km
ベストシーズン:7月〜8月
走行可能:4月〜11月中(4月、11月は降雪の可能性あり)
起伏 : slope.gif slope.gif (山の中を通るが傾斜は比較的緩い)
自然 : beauty.gif beauty.gif beauty.gif (果てしなく続くところあり)
歴史 : building.gif (夕張の炭鉱遺跡など)
交通量 : building.gif (全般的には少ない)

このルートの地図

Profile Map

詳細

白石サイクリングロード

札幌を出発したら多少わかりにくいが、地下鉄・東札幌駅を目指そう。東札幌駅に着いたら進行方向に向かって右(南西方向)に少し走ると白石サイクリングロードに着く。

白石サイクリングロードは多くの例にもれず旧鉄道沿いに建設された自転車専用道路だ。
このサイクリングロードのすごいところは、交差点がほとんど全て立体交差となり、連続走行が可能になっている点にある。自転車先進国である欧州のライダーさえをうならせるほど見事に橋とトンネルが続きストレスを感じさせない。都市型のサイクリングロードの一つの理想形と言っても過言ではないだろう。
白石サイクリングロードは近年さらに延長され、約20km先の北広島まで延長が完了した。

北広島からは夕張へ東進する。休みの日は日帰りの行楽車が多いので注意しよう。

北海道の「象徴」

夕張市は炭鉱として全国に名を馳せた町である。しかしヤマ(炭鉱)は70〜80年代に相次いで閉山。観光への脱皮を図った。鉱山の跡地を利用した「石炭の歴史村」はファミリー向けの複合観光施設として莫大な公費をつぎ込んで建設され、一定の成功を収めた(かのように見えた)。また毎年行われた映画祭でも有名で多くのファンをひきつけた。
農業でも夕張メロンはそのブランド化に成功し、全国に知られている。

しかしどこかに矛盾があったのだろう。いや、矛盾だらけの砂上の楼閣だったようだ。莫大な財政赤字は限界を超え、ついに財政再建団体入りする予定となってしまった。

炭鉱遺跡として歴史に改めて光を当てられつつあった夕張だが、それに「石炭の歴史村」を加えなければならない時代は目前である。

深き山を越える

夕張市清水沢を出ると約100km近く店一つ無い山道に入る。かつての無人の大地に思いを馳せることができる貴重な場所だ。十分な準備の上、望んで欲しい。

なお、清水沢から15kmほど奥に入った鹿島はかつて人口2万人近くを抱えた炭鉱だった。閉山とともに激減した人口は2013年完成予定の夕張シューパロダムにより、完全に水没する。

富良野から美瑛

ドラマ北の国からで全国的に有名になった富良野は多くの観光客でにぎわっている。ラベンダーを見るなら面倒がらず中富良野の西、北星山へ行こう。手入れの行き届いたファーム富田も悪くは無いが、彩香の里のほうがイメージに近いはずだ。
北星山には森林公園キャンプ場があり、一泊してのんびりするのもいい。

富良野は北の国からのロケ地など残る麓郷など見所が多い。連泊してのサイクリングも楽しい。

美瑛

上富良野から美瑛は美しい。この辺はどこを走っても美しい畑が広がっている。気の向くまま自由に走るのも悪くない。前田真三の写真ギャラリー「拓真館」も人気がある。個性的な脱サラ組みが開いた工房や自然食品の店なども多くついつい寄り道が長くなる。また、美瑛はいち早く電柱の埋設を進めたことで知られており、町並みも美しい。

美瑛で美しい風景を見るコツは周囲より標高の高いところを目指すことだ。国道を避け、丘の上の小道を走ってみよう。「ジェットコースターの道」もお勧めである。
最後に「パッチワークの丘」を越え、自分だけの景色を見つけたら、北海道第二の都市、旭川は近い。車に気をつけながら国道を避けながらゆるい坂を下れば到着だ。

いち押し!

大雪山縦走

富良野から旭川までどこを走っていても東には雄大な大雪山が続く。せっかく来たからには登りたくなるのが人情だ。

ただ、大雪山は自転車で走ってもなかなか山並みが変わらぬほど大きく、南北に縦走しようとしたら五日間はかかる。本州のように有料のホテルと見まがうような山小屋は一切無く、あるのは無人の非難小屋のみ。その非難小屋さえ十勝岳では倒壊し、再建されていないのが実情だ(2006年6月〜)。本格的にしっかりとした準備してから臨もう。

そこまではというあなたにはロープウェイを利用したハイキングも可能だ。ただし油断は禁物。防寒具と非常食、それに新しい地図とコンパスを必ず携帯してから行って欲しい。

ばんえい競馬

北海道が世界に誇る馬文化がばんえい競馬である。開拓の労働馬の荷引きから始まったレースは、約1トンの鉄橇を引き、二箇所の障害を乗り越えるハードな設定だ。
レースは人が追えるほどスローペースで全体の進行が良く見える。障害の手前では馬を休ませてから、体力を一気に爆発させるなど騎手の技も見所だ。

2006年現在、岩見沢・旭川・帯広・北見の四ヶ所巡業で行われているが、膨大な負債を抱えており、合理化される見込みだ。
いや、実際は合理化の危機というよりは存続の危機というべき状態である。

ばんえい競馬

2006.11.24日、廃止が一旦決定的となったが、ソフトバンクが全面支援することで帯広単独開催でひとまず存続することになった。 北海道新聞 >記事

ルート

ルート概要

札幌[20m]
|
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白石サイクリングロードなど(21km)
北広島[23m]
| 道道3号線など(39km)
夕張[260m]
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道道38号(6km)
国道452号(39km) 峠[420m]
桂沢湖[220m]
|
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|
国道350号(23km) 峠[430m]
道道135号(18km) 峠[370m]
国道38号(5km)
富良野[170m]
| (21km)
美瑛[236m]
| (40km)
旭川[113m]

(赤:国道、緑:道道、黄緑:自転車道、灰色:その他の道(略)を示します)

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uploaded:01, 07, 2007